第2回シニアメンバー懇親会

第2回シニアメンバー懇親会

2015年6月30日火曜日

待つことが出来なくなった現代人

「シニアの見える化」が当面の課題と考えている。
『暴走老人!』を読んで、改めて時間を失っている感を強くした。
昔、『モモ』を読んで、「時間泥棒」という言葉が強く印象に残ったことを思い出した。
社会はますます、時間を搾取しているようだ。
「新」老人が暴走する理由を、「『時間』『空間』『感情』の秩序変化への不適応」であるとして、
「時間」「空間」「感情」の秩序がどのように変化しているかを解説する。
「待つことをめぐる考察」では、ニ十世紀を通じて我々は「待つこと」意識し、それを無駄な時間として排除する”帯グラフ人間”を創り出したという。

「待つことができない」ことは、「期する」ことはあっても、「期待する」ことはないということである。「熟成」ということがなくなる。
人として成長していく時間を失っていることになる。
「待つことができない」のは、老人だけではない、社会全体がそうなっている。
そして今、社会全体が「認知症」になっているように思える。
サービス経済化、「コンビニエンス」は、代替サービスの大量生産、大量消費のバリューチェーンをつくり出した。人は、生産(労働)者、あるいは消費者というサービス形態となって、バリューチェーンに貢献する。このバリューチェーンに生活者の居場所はないのである。