第2回シニアメンバー懇親会

第2回シニアメンバー懇親会

2017年8月23日水曜日

旬を考える アンチエージングは不仕合せ

「旬」とは、ことバンクによれば、
  1. 魚介類・野菜などの、味のよい食べ頃の時期。出盛りの時期。 「 -の野菜」
  2. 物事を行うのに最適の時期。
  3. その時期に注目され、話題となっていること。 「 -の話題」
  4. 朝廷の年中行事の一。天皇が臣下から政務を聞き、祝宴を催したこと。古くは毎月1日・11日・16日・21日に、平安中期以後は4月1日と10月1日を例とし、それぞれ孟夏の旬・孟冬の旬といい、扇・氷魚ひおを賜った。旬儀。旬政。
とある。「旬」とは、今である。
多くは、1、3の意味で使用されている。1は、旬を当該物を客体として捉え、それを味わう主体にとっての味覚を基準とする。
一方、2の場合はどうであろうか。
我々が自身の旬を思うとき、大事なのは、2の「事を行うに最適の時期である」との捉え方だ。そこでは、誰がが問題になる。主体が旬を感じる、その時期である。
二十歳の人が物事を行う最適の時期は二十歳である。三十歳は三十歳であり、六十歳は六十歳である。
ということは、六十歳の人が、自分の旬をニ十歳の頃と捉えることは、自信を客体化し、物化して、何かの目的の達成に最適である時期として捉えていることになる。基準が自分ではなく、目的に置かれ、自身の旬から離れていることになる。
旬を客体化した、モノに獲られるのではなく、自身の旬を考えるべきであろう。
六十歳の人にとっては、六十歳が旬なのだ。そしてその時期に注目され、話題になっていることに勤しむことが旬を味わうことである。
今日、「アンチエイジングの未来」にであった。
想像すると、幸せな人生とは何かが分からなくなる▼どこまでが人間らしく、どこからがそうでないのか。線引きはますます難しくなっていくのかもしれない。技術の進歩に合わせ価値観を鍛え続けることはできるだろうか。
生きながらえることが幸せなのか?
年相応に老けて、死んでいく。これが自然なのではないか。
科学は、アンチエージングという新たな悩みを齎した。
温故知新、「風姿花伝」に還ることになる。その時々の花を味わうことが幸せなのである。時は、そして旬は自分の中にある。

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