第2回シニアメンバー懇親会

第2回シニアメンバー懇親会

2017年9月10日日曜日

考える力

便利、利用、活用、何のための活用か。
コンピュータは、大脳機能を持っている。それは、代脳機能である。
廃用症候群という言葉がある。ことバンクによれば、
《特定の器官長期間、動かさないでいることによって生じる障害。》とある。
思考しなければ、思考力は育たないし、また消えていく。生ると同時に、老いるのだ。
パソコン、スマホの活用が、応用ではなく、利用一辺倒になる時、効率を重視すると利用に傾く。そして応用、考えることが少なくなる。
さらに言えば、考えるのも、人間と人工知能ではそのロジックが異なる。
人間は、主観的に考えるが、人工知能は、客観的に思考する。
「思考」という言葉で捉え、思考してみると、人間の思考は「思」に傾き、人工知能は、「考」に傾くように思われる。
「考」は、言葉中心主義で、現象を言葉で捉え、過去の事実に関連付け、確定する機能であり、「思」は、事実中心主義で、現象をセンスで捉え、「御覧の通り」と受容し、言葉以前で捉えようとする機能だと考える。
人工知能は、デジタルなセンスは持つが、アナログなセンスは持たないと思う(考えるのではなく・・・。)。
次の二つの小論は、考えることについて改めて問うている。

  1. 大学教授の講義には、((1)毎年同じような「読経型」(2)勝手気ままな「演説型」(3)学生にやらせる「トレーニング型」の3類型しかない。驚愕(きょうがく)した私は、直ちに担当ゼミをトレーニング型に変えた。
  2. 民族にとって歴史上関心を持たなかったものについては、今に至るもよく分からないのである
  3. 私は日本のそのような伝統を「茶化」と英語の  tease(からかって悩ます)にかけ、Teazation=ティーゼーションと呼んでいる。
  1. 学ぶことと考えることとの調和を保って知を深めるというのは、なかなか難しいことであって、だからこそ孔子もこのような言葉を残したのだと思われます。
  2. 実は、学ぶにせよ考えるにせよ、重要なのは「言葉の力」なのです。
  3. むしろ、いまの日本で一番安心して「死ね」と言える相手が「日本」なのです。
  4. 「考える」ことの復権は、そうした聴力を研ぎすまし、事柄そのものを見る視力を養うところから始めてゆくべきでしょう。
事柄を捉える能力を養うことが重要である。
手足を使って考えることである。

考えるの違い
考える

勘がえる

稽える




0 件のコメント:

コメントを投稿