第2回シニアメンバー懇親会

第2回シニアメンバー懇親会

2019年12月30日月曜日

「消されゆくチベット」を読んで考えた!

木田さんから「消されゆくチベット」を渡された。
今、チベットの人たちが守ろうとしているモノは、グローバル経済社会が我々から剥奪しようとしているヒトとしての尊厳で有り、尊厳を守る生き方、文化である。
それはグローバルスタンダイゼーションによる鉱物的・機械的生活と真っ向から対立するものだ!
渡辺一枝さんはあとがきに次の様に記している。
チベット問題を政治体制や民族支配の問題としてだけ捉えてはならないだろう。それは確かに政治的な問題だが同時に、現代が抱えているグローバル経済の面からも見る必要があるのではないだろうか。日本に暮らす私たちも同時に、こうした経済問題を抱えているだろう。いや私たちだけでなく世界中が、経済という巨大なローラーに巻き込まれているのではないか。そう考える時、チベット問題はもはや、”チベットという思想”を私達がどう捉えるかという問題ではないだろうか。チベットの現状は、政治的にも経済的にも圧倒的に大きな力に翻弄されていて伝統や文化は風前の灯のようにさえ見えるが、そんな厳しい状況下でチベット人たちはなお懸命に文化を、伝統を守り抜こうとしているのだ。同じ時代に生きている私達がチベットの人たちから学ぶことは大きいと思う。多くの人達にそれを知っていただきたくてこの本を書いた。
チベットの今を知ることは、グローバル経済社会が生み出している問題の根本原因を知ることである。「Ⅲ大陸共感セッション」には、「チベット」が不可欠である!!
しかし、今、チベットで起きていることの、その根本原因は、我々が追い求め、つくり出しているモノである。
今、中国が世界に示す振る舞いは、「ジャパンアズナンバーワン」と称されたときの日本の振る舞いと五十歩百歩ではないか? かつて池田首相はドゴール大統領から「トランジスタラジオのセールスマン」と揶揄された。当時、世界では日本の品性が嘲笑されていたのである。

と知ったとき、我々がそれにどう対応するか、我々自身が問われることになる。
課題提起と供に、その解決への協働意思が認められなければ、広言するのは慎まなければならない。
「共感セッション」に渡辺さんを招くには、運営委員には、相当な覚悟が必要である。

0 件のコメント:

コメントを投稿