第2回シニアメンバー懇親会

第2回シニアメンバー懇親会

2020年1月2日木曜日

情報についての考察

昨年、日本CI学会最高顧問の松平和也氏の講演を聴いた。
その資料「情報戦略論」を参考に「情報」と「ナレッジ」について考察した。
松平氏によれば、我々は本来、Information(情報資料)とIntelligence(情報)の区別が必要であるにもかかわらず、Informationで情報を代替し、Intelligence(情報の本質、知性)の追求が等閑にされた。
つまり意思決定に役立つものになっていないままに、データレベルで満足し、意思決定には、改めて分析が必要となるものを情報とし、生ごみが多く含まれたまま、使用することとなった。
要するに意思決定をするためには改めてデータ解析が必要になる。

AIの登場によって、Information(情報資料)の一部がIntelligence(情報)にアップグレードされた。知性の供給が可能になったのである。
AIによって、我々は、ようやく情報(知性)を得ることができるようになったといえる。
この情報(知性)を使っていよいよ意思決定をすることが必要になったのである。
Intelligence(知恵、知性)を生かした意思決定である。生命体が備える知性。
これまでとは違った意思決定が必要になる。
これからその知性を生かし、AIを超える知性を付加するのが人間の役割である。
これまで我々がしてきた意思決定というのは、情報を知性にするための意思決定であり、このデータ解析による意思決定は、AIの得意とするところであった。
これからの意思決定は、ポストデータ解析の、その知性を使って何をいつまでに誰が行うかを決定するものである。デジタイゼーションではなく、アナライゼーションが必要なのである。
知性を生かす段階に漸く来たのである。

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